カードローンの金利について

カーローンを選択するうえで最も重要な要素が金利です。金利とはお金を貸してもらったことに対する対価として、日々発生する利用料の率とでも言いましょうか。カードローンを利用するならなるべく低い金利で利用したいと誰もが思っているでしょう。ただ実際には金利の秘密をよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。
ここでは知ってそうで実はよくわからなかった「カードローンの金利」について解説をしていきます。
金利はカードローンの基本の「き」なので、利用するなら必見の記事です。

※参考(金利に関する様々な文言について)
世の中には、「金利」とか「利息」とか似たような言葉が多数ありますが、その正しい意味を整理すると以下のようになります。
但し、一般的にはほぼ同義語として使用されている文言もあるので、この辺りはニュアンスだけつかんでおけば大丈夫です。

  • 金利  :借りたお金に追加して返済する金額の割合のこと
  • 年率  :1年間にかかる金利のこと
  • 実質年率:諸費用を計上した実質上の年率のこと
  • 利息  :お金を貸した対価として元本に追加して受けとるお金(貸したとき受け取るもの)
  • 利子  :お金を借りた対価として元本に追加して支払うお金(借りたとき受け取るもの)

【金利には上限がある】

金利はいくら相手が承諾していても無制限に計上していいわけではありません。
現在の法律では出資法の20.0%を超える金利は刑事罰の対象となっています。
このため、銀行カードローンも消費者金融もクレジットカードのキャッシングも年率20.0%を超える金利を設定することは絶対に有り得ないのです。
もう少し詳しく説明していきましょう。

〇カードローンの金利には3種類の法律がある
少し話はややこしいのですが、カードローンの金利には3種類の法律があります。
出資法、貸金業法、利息制限法です。
そしてそれぞれの上限金利は以下の通りです。

※出資法上限金利

・営業で行う場合の上限金利は元本に関わらず20.0%(個人間の貸し借りは109.5%)
(違反した場合は刑事罰。)

※貸金業法上限金利(消費者金融業者など貸金業者に適用)

  • 元本10万円未満・・年率20.0%
  • 元本10万円以上100万円未満・・年率18.0%
  • 元本100万円以上・・年率15.0%
    (違反は行政処分。尚、109.5%を超える利息契約をした場合、その契約自体が無効。)

※利息制限法上限金利

  • 元本10万円未満・・年率20.0%
  • 元本10万円以上100万円未満・・年率18.0%
  • 元本100万円以上・・年率15.0%
    (違反した場合はその超過分について無効。罰則規定はない。)

貸金業法と利息制限法の上限金利は同じです。消費者金融など貸金業者がこれを違反すれば行政罰の対象になります。
さらに出資法の20.0%を超える金利を計上していた場合は、刑事罰の対象にもなってしまうということになります。

〇いわゆる「グレーゾーン金利」とは
また出資法の上限金利は、かつて、なんと年率109.5%の時代もありましたが、段階的に引き下げが行われ、現在の年率20.0%に至りました。
つまり、かつては利息制限法と出資法の金利に相当の開きがあったということです。
この開きの部分の金利帯を「グレーゾーン金利」と呼んでいました。
そして、旧貸金業規制法(現在の貸金業法の前の法律)では、このグレーゾーン金利でも、相手が納得して「任意」で支払った場合に限って有効な支払いと見なすということになっていたので、当時の消費者金融はこのグレーゾーン金利帯で営業をしていました。

しかし、「任意」で支払ったということを証明することは現実的には難しく、裁判所や弁護士、司法書士を通して和解をする場合は、全て利息制限法に基づいて再計算されることになっていました。
これは取引が長ければ長いほど、引き直しによって減額される額は大きくなります。

場合によっては残元金以上に減額されて、お金をお客に返却しなければならないケースも出てきます。
そして広告やCMで(悪徳な!?)弁護士事務所や司法書士事務所がさかんに勧誘しているのが、このお客側が返金請求をするいわゆる「過払い金返還請求」と呼ばれているものです。

【利息の計算方法】

カードローンの利息は次の単純な計算式で算出することが出来ます。

利息金額=借りた金額×年率÷365日×利用日数

例えば、10万円を年率18.0%の金利で30日間利用した場合の利息金額は、

10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円(1円未満は切り捨て)

で1,479円と計算することが出来ます。

もっとも、カードローン会社の現場では全てコンピューターが計算するので、実際に電卓を使って計算なんてことはありません。
そのため、最近では、利息計算の方法をよく覚えていないカードローン会社の社員もいるくらいです。

ではここで具体的な利息計算に一緒にチャレンジしてみましょう。
次の問題は、カードローン会社の新入社員研修でも行っているような問題なので、これがわかれば利息計算については「プロ認定」です。

※問題
年率18.0%、遅延利率20.0%の金利で10万円を借りました。初回返済予定日までの日数は30日です。しかし返済予定日より5日遅れて3,000円を返済しました。
この時点の元金残高はいくらでしょうか?

※回答
まずは、年率18.0%の通常利率が適用される最初の30日間の利息金額を計算します。
10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円

次に遅延利率が適用される5日間の利息金額を計算します。
10万円×20.0%÷365日×5日=273円

合計の利息金額を計算します。
1,479円+273円=1,752円

支払った3,000円から合計利息1,752円を引いた金額が元金に充当されるので、元金充当金額を計算します。
3,000円-1,752円=1,248円

元金充当金額を10万円から引くと、
10万円-1,248円=98,752円

で元金残高は98,752円が正解です。

【カードローンの金利は高いのか】

一般的にカードローンの金利は、目的ローン(後述)に比べて高い傾向があります。
銀行でも、目的ローンの金利は10.0%以下の設定が多いのに対して、カードローンの金利は13.0%~14.6%ほどに設定されています。
これは、目的ローンは使い道がはっきりしているのに対して、カードローンは原則、使い道が自由だからに他なりません。

目的ローンには、
・マイカーローン
・ブライダルローン
・教育ローン
など様々な種類がありますが、どれも、明確な資金の使い道があり計画性をもって返済してゆく人が多いと想定されています。
このため不良債権の発生率は少なく、低金利で提供しても採算があうのです。

対してカードローンは使途自由なので、無計画な「無駄遣い」や「遊行費」の利用がどうしても多くなり、利用者の属性も目的ローンよりも悪くなっています。
そのため不良債権の発生率は目的ローンよりもどうしても高くなり、そのリスクを高い金利収入でカバーしているという構造です。
このような構造上、使途自由のカードローンの金利が目的ローンに比べて高いのはやむを得ないところです。

【カードローンの金利を比較する】

〇金利は最大値で比較する
冒頭にも述べましたが、カードローンを利用するならなるべく低い金利で利用したいと誰もが思っています。
各カードローン会社のHPには必ず実質年率が表示されているので、単純に金利の低いところを探すのはそれほど難しいことではありません。

但し注意すべきは、金利は最大値で比較することです。

各カードローン会社の表示方法は、例えば、
実質年率4.9%~14.5%
と最小値と最大値で表示されています。
しかし、最小値の4.9%で利用出来るような人はほとんどおらず、大多数の方が最大値の14.5%で利用することになります。

このようにカードローンの金利の最小値は全くあてにならないので最大値で比較する必要があります。

〇消費者金融と銀行カードローンの金利の特徴
消費者金融と銀行カードローンの金利はそれぞれ以下のような特徴があります。

  • 消費者金融・・どの会社もほぼ18.0%
  • 銀行カードローン・・13.0~14.6%ほど

金利だけで比較すると消費者金融の方が、金利が高いのは明らかなので、一見、銀行カードローンの方がお得に思えます。
しかし、大手消費者金融のほとんどは「初回無利息サービス」を実施しているので、短期間の利用であれば消費者金融を利用した方が得なケースもあります。
(ほとんどの銀行カードローンは無利息サービスの実施はしていません。)

また、消費者金融は大手から中小までどの会社も18.0%で横並びなので、消費者金融だけで金利を比較すれば、はっきり言ってどこに申込みをしても同じです。

銀行カードローンは各行によって多少の差があります。
例えば10万円を30日間利用した場合の利息は、

  • 年率13.0%・・1,068円
  • 年率14.6%・・1,200円

でその差は132円です。
そして利用金額が大きくなったり、取引が長くなるほど、この差は大きくなっていきます。

【金利よりも手数料で差がつくことも!?】

但し、この程度の利息の差は、1回の振込み手数料ですぐに消し飛んでしまう程度の差でもあります。
わずかな金利の差を気にするくらいであれば、自分自身の生活圏内に、手数料が無料の専用ATMがあるカードローン会社を選んだ方が絶対にお得です。
カードローンは、その商品性からも取引中に入金と出金を多く繰り返すことになります。 入出金の手数料の差の方が金利の差よりも高くつくということは覚えておいて下さい。